経営診断では赤字を改善できない理由3選

経営診断は公式で求められる結果の感想でしかないから

経営診断を依頼された経営者が同じように感じることとして、経営状態が悪いため国家資格をもっている人や事務所などに相談したところ、資本比率が低いとか、投資効果の計算が誤っているなどの指摘を受けるばかりで、結局のところ何も欲しいアドバイスがなかったと言います。

この理由は、財務状況(お金のやり取り結果)をもとに、経営学の基礎的な公式を使って計算した結果を見て感想を述べているだけだからです。

もっと分かりやすく言うと、赤字の会社の財務状況に対しては、「悪いね」と言い、黒字の会社には「いいね」という感想を文章で受け取るだけです。もちろん、手数料として分析するボリュームによりますが50万円から100万円は最低ラインとして請求されます。

経営診断のアドバイスをする人がサラリーマンだから

2つ目の理由として、経営診断をする人がサラリーマン(給料をもらって雇われている人)だからです。起業家を次々に輩出するコンサルティングファームだと話は違ってきますが、多くの場合、事務員として雇われた人が分析・診断に携わっていて、経営者としての意見ではないため、あまり役には立ちません。

自ら経営するということは経験をした人にしか分からないものです。

お金に関わる部分を見て状態の全てを診断することは不可能です。もし、信頼できるアドバイスか否かを判断するのであれば、少なくとも次の点について十分な調査を行っているかをチェックしましょう。

  • マーケティングの状況
  • 組織・人材マネジメントの状況
  • 財務の状況
  • 事業主体の理念、目的、戦略
  • 事業関係者の状況

これらの事項を調査したうえでなければ赤字の根本的な理由を診断することはできません。自ら経営した経験を持つ人はこれらの重要性が理解できるのです。

人を幸福にする仕組みを分析していないから

三つ目の理由として経営診断が人を幸福にする仕組みを分析していないからです。

経営者の皆さん、起業を志す皆さんは最も苦労するのは集客と顧客管理です。

昔から優良な顧客は商売人にとっては何よりも重要な資産と考えられています。江戸時代の話で、街が大火事に包まれそうになった時に店主が一番に持って逃げる家財は顧客台帳だったといいます。

顧客台帳は人のつながりを記したものです。商売は全て人の心が出発点になります。

自分たちの提供する価値がどんな人を幸福にし、どんなストレスを減らしてきたかを分析することが最も重要なことです。

まとめ

もし、あなたが経営診断をこれから受けようとするなら、今一度その目的を明確にしてください。経営指標がどうなっているのかを知りたいとお考えなら、中小企業診断士を選択されると良いでしょう。

しかし、もっと多くの人をあなたの提供する価値で幸福にする方法を知りたいのなら、それを教えてくれる人を探してください。

大切な資金です。目的をしっかりと捉えて投資してください。では、またです。