40代以上の独立は無謀な挑戦ではない3つの理由
『40代以上の独立が無謀な挑戦ではない理由』を自らの体験と65歳上になっても最前線で活躍されている諸先輩の具体的な事例をもとにお話ししたいと思います。
◎この記事を読むことで、得られること
・独立に年齢は全く関係ない理由を知ることができる
・独立して実際に収入を得る方法が分かる
・独立を目指すことのメリットとデメリット
・リスクを最小限にする起業の仕方が分かる
・自分の市場価値を判断する『自分の強み』の発見方法が分かる
現在、独立に大きなな不安を抱いて前に進めなくなっている45歳上の人に、独立に年齢は関係ないと理解してもらえ、一歩を踏み出す勇気を得られることと思います。
優しい父親。 私は20年以上公務員として、地域振興、社会福祉、建設関係の職務に従事し、その間、地域産業育成や法人等の設立をはじめ、セーフティネットのケースワーカ、建設管理部門においては訴訟(裁判)・賠償案件の担当として法務事務も担当。組織内では、ある有名な元県知事・政治評論家との出会いに心を突き動かされ、組織構成員の資質向上と経営環境改善を目的とした研究グループ(現在の屋号【Be-labo.】の起源となるグループ)を立ち上げ、自らリーダーとなり活動を開始。管理職への昇進を機に40代で退職独立。現在は経営相談を主に、起業や公的補助金制度の活用を支援するコンサルタントとして起業。起業後数ヵ月で事業費ベースで累計1億円以上の制度補助金案件を受託。某広域商工会の派遣講師等の指導、口コミによる多数の経営相談や公務員時代から積み上げてきた様々な分野の多くの経営事例の知見は大きな強み。
40代以上の独立は無謀な挑戦ではない3つの理由
40代以上の独立はよく無謀だとか困難だとか言われています。しかし、自分自身の体験や諸先輩方の具体例などに言及しながら、全く無謀な挑戦なんかではないということを、3つの理由を挙げて説明します。
- 知識・経験ともに成熟している
- 職歴や実績から社会的権威性が作りやすい
- 万が一失敗したところで再就職は難しくない
知識・経験ともに成熟している
40代以上の人が独立するうえで最も強い武器は知識や経験です。よく古い知識は使い物にならないと揶揄されることもありますが、40代の人の知識は実際にはその業界では最新のものがほとんどです。今持っている知識と経験は独立の武器になることを自覚してください。
補足しますが、むしろ、発達段階の若い世代の方が、古い知識や情報から学習している段階にあることが多いのです。実際に私の経験からも、後輩や部下に何か尋ねたときに帰ってくる回答の多くは古い情報から得た知識がほとんどでした。皆さんも新人の知識の古さに驚いたことはあると思います。
しかし、注意してもらいたいのは、常に自ら新しい領域に興味を持って対処してきたかということです。注意深く業界の最新トレンドを仕入れ自分をアップデートしていれば間違いなく最新の知識を持った人材です。そして、20年近く社会や企業内でアップデートし続けてきた知識と経験は、とてつもなく大きな情報資源となります。
勘違いしている人は、年齢が若ければ新しい情報を持っていると言いますが、社会に出て仕事に本気で向き合わず、身近な友達とだけ付き合い、指示されたことだけをやっていれば、2年もすれば古い人種になります。自分が最新の情報を持っていることは、結局は知識と経験の成熟度を上げることにつながっていると考えます。「40代はおじさんだから古いことしか分からない!!」などと言い訳してる人の忠告などは全く聞く必要はありません。その人は若い時からオジサン化し続けてきた人です。
職歴や実績から社会的権威性が作りやすい
2つ目の理由です。独立すると必要になるのが集客です。SNSを活用するにも、紙媒体や口コミで広告するにしても、いずれも社会的権威性が高い方が有利に集客できます。40代以上になると多くの人は何らかの権威性を有していると思われます。
権威性は次のような視点で発見できます。
- 組織における肩書名称
- 職歴年数
- 社会への貢献活動やボランティア
- 資格やスキル
- 著書や作品や実績
このリストの視点からあなたの権威性を探してみて下さい。複数の項目が該当すると思います。
40代以上の独立が若い人に比べて有利な理由の一つですが、どのような形であれ、社会の一員として活躍してきた時間は権威性を生み出してくれるものです。肩書や資格があればなお良いですが、それに固執する必要は全くありません。
誰もが知っている話だと思いますが、元総理大臣の田中角栄は中学校卒業で、建設会社経営者になった経歴を自らの誇れる権威性として、死してなおその影響を残す大政治家になりました。
大切なことは、あなたが独立し活躍しようとするフィールドが「どのような人たちが集まるところ」で、「どのような魅力」を放つべきかということです。万民に放つ必要はありません。
ちなみに、田中角栄は自らのフィールドを特定し、そこに必要な魅力を的確に放ったのですね。彼は、一部の裕福な国民に富が集中する日本の成長が間違っていると考え、同調する多くの国民に、「全ての地域に道路と空港を作り、所得を倍増させるんだ!!」と呼びかけました。彼の建設会社の経営者という土臭さというか人間臭さが最も大きな勲章になっていたのです。
このように考えると、権威性がより明確に思い浮かんでくるのではないでしょうか。それでも、何も見つからないという場合には次のような例を参考にしてください。
<具体的な権威性の表現① 建設コンサルタントとして独立>
建設会社で25年以上の重機操縦を追求。現在は若いオペレーターを育成する指導者として貢献。様々な規格の重機操縦について精通。重機レンタルコンサルタントとして現場ごとに最も適した機種や規格を提案しコスト削減の大きな価値を提供。事業所当たり50万円以上のコスト削減実績あり。
<具体的な権威性の表現②>
女性ファッションを中心としたアパレル業界で20年以上スタッフを経験。多くのお客様に様々なスタイルを提案し、ファッションと人生の関係性を極めた。どのような人にとっても幸福を追求する権利があり、そのワンシーンを担うのがファッションであると信念を持つ。この信念と長年の知識と経験から選りすぐりのハンドメイドドレスショップをECサイトでオープン。
万が一失敗したところで再就職は難しくない
3つ目の理由ですが、20年以上も社会で働いてきたのですから、即戦力に間違いありません。再就職が難しいと言っていた時代は、はるか20年以上前の話です。企業は優秀な人材であれば何歳であっても雇用します。実際に厚生労働省の調査では企業が最も重視するのは年齢ではなく能力という結果が出ており、年齢だけで難しいと言っているのは根拠に乏しいです。
この記事を書くにあたり、私もハローワークに行き状況を聞き取りしましたが、正規雇用ならば様々な職種の紹介を受けることが可能でした。
かつて、終身雇用を高らかにメリットとして掲げていた時代は、若い人材を雇い、忠誠心を高め、企業の生産性向上、品質向上を進めていくのが常套手段でした。しかし、現在は違います。企業は一人の人として雇用関係を見つめ信頼を高めることで利益向上を達成します。そこに年齢はあまり関係ありません。
問題となるのは加齢に伴う能力の低下と人間性の低下です。秒単位で情報が変化する社会に適合することを余儀なくされる業種に頑固さは全く必要なく、柔軟性と協調性が強く求められます。再就職を妨げているのは年齢ではありません。柔軟で協調的であればすぐに再就職できます。
一点注意してもらいたいのは、職種によっては再就職が難しいものもあるということです。例えば私のような場合、公務員は就職に年齢制限がつきものです。この場合はルールとして難しいのです。同様に年齢制限を設定している企業は困難ですね。
また、年齢制限ではなくニーズの視点で難しいものもあります。分かりやすく言えばアイドルは若さが売り物ですね。
ということで、ルール上困難な場合とニーズとして困難な場合はありますが、年齢が条件となって再就職が困難だということは全くありません。新たなところで働くことにワクワクするようであれば全く問題ないということです。頑固さが問題になるのです。つまりは自分次第という、なんとも簡単な問題なのですね。
ちなみに、この頑固さの部分は実は根深い心の問題となっている場合も否定できません。独立を妨げている大きな要因は自己肯定感の欠乏も考えられます。独立にはマインドセットが重要になります。近く私のブログにもマインドセットの方法を書きたいと思いますが、自分に自信がないとか、不安がぬぐい切れないと感じている人は独立を考える前に自己肯定感をしっかり上げておくことを何よりもお勧めします。さらに、もう一点、独立に際してやりたいことが見つからないという人は『自分のやりたいこと、好きなことを見つける方法【体験談】』(別ブログ記事)を参考にしてみて下さい。
まとめ
もし、あなたが40代で独立を検討されているなら、独立を選んだ立場から言うと、メリットもデメリットもあると感じています。
デメリットから言いますと、2つです。収入が安定しないこと、職場の友達がいなくなることです。
一方で、メリットは沢山ありますが、自分の人生をすごく見つめることができたということ、間違いなく死ぬ前に後悔しないということ、本当の新しい友達ができたこと、良いと思うことは自分次第で挑戦できること、自らの力でお金を稼ぐということの喜びを知ったこと。他にもたくさんあります。
収入が安定しないことは解決するのが経営です。だから、これは経営者たる醍醐味です。不安と思うか冒険と思うかは自分次第です。
人には命があります。命は有限です。私は独立を考え行動したとき、小学校の運動会で一生懸命に走った時のことを思い出しました。
お父さんやお母さんが大きな声で応援してくれたことを思い出しました。お金のために走っているのではありません。一番になれと応援してくれたのではありません。
「頑張れ!」と応援してくれました。人生はもしかしたら「頑張ること」だけに意味があるのかもしれません。サラリーマンとして働くことも独立して働くことも素晴らしいことなのでしょう。
頑張ってがむしゃらに走ることができれば、きっと幸福なのだと思います。

