『好き』を仕事にしたい人に教えたい。『好き』を本気で商品化する方法 

『好きなことを仕事にする方法』というフレーズで色々なサイトを見ても、なんとなく意味は理解できても、ちょっと現実味を感じないという経験ありませんか。

今回は、私自身が抱いていた不安や疑問を思い出しながら、最終的に『好き』をマネタイズするに至った方法を備忘録的に記事にしようと思いました。独立や起業を本気で考えている人や『好き』をどうやって仕事にしたら良いのか迷っている人の参考になれば幸いです。

では、さっそく。

『好き』なことを仕事にするためには具体的に”いくらで売れるか?”ということを考えることがとても重要なことだと痛感しています。

なぜ重要かというと、仕事にするのですから収入にならなくては意味がありません。収入にならないことをやっていても、やがて自分のやっていることに疑心暗鬼になり、それを続けることができなくなります。

そこで、”利益を得る”という視点で『好き』を考えてみて下さい。

『好き』を仕事にする≧利益を得る・・・利益=(価格×数量)-コスト

上の式は利益を得る状態を表現したものです。この状態が成り立つように商品やサービスを考えていくことで、あなたの『好き』を仕事にできるようになります。では、この式を少し掘り下げたいと思います。次の問いかけに応えてみて下さい。

始めに、①何の価値を、何円価格で、何個売りたいと思いますか。

そして、②その価格の根拠はなんですか。

最後に、③その価格で『好き』を仕事にできていますか。

今の段階ではぼんやりでも構いません。この問いかけに対して答えることが意外と難しいことを認識してもらえれば大丈夫です。

この4つの問いかけで最も注目してもらいたいのは②です。どのような思考経路で根拠を考えましたか。次のように考えた人が多いのではないでしょうか。

価格=コスト(材料費・人件費・運搬費・梱包費)+利益

この考え方で計算した結果、思ったような利益が得られると感じた人はこの記事を読まずに、すぐにでも起業した方がいい人です。

ですが、③の問いかけについて、『好き』を加えた場合にはいかがでしょうか。利益が出なくなるのでこだわり(『好き』)を捨てるしかない結果になったというのであれば再考の余地ありです。

例えばこんなパターンです。

バイクが好きなのでバイカーが割安に泊まれる宿泊施設を運営したい。

部屋の清掃作業や食事の提供にかかる人件費が1日2,000円として、材料費等が1日1,500円、施設の維持費が1日あたり3,500円、税金など諸経緯が1日あたり1,000円、利益が一日2,000円として計算すると1日あたり合計1万円となる。

バイカーとしてのこだわりで宿泊記念品とオリジナルグッズでおもてなしをしたいと考え1万円の中でやりくりしたところ、食事が貧相になってしまった。利益も1日1,000円にまで落とし、運転資金が苦しくなった。これ以上高い価格設定にすると高級ホテル並みの価格になってしまい本末転倒だ。

仕方なく、宿泊記念品とオリジナルグッズはあきらめた。

その後、ビジネスホテルとして利用者が増えた。

こうなると、『好き』を仕事にしてお金を稼ぐという思いは夢に終わってしまうことになります。

実は、この答えにたどり着くことが大切なのです。大切な理由は、自分の商品の価格の決定方法を見直すことで自分の『好き』を”本気でお金にする方法”が明確になるからです。

ここで、どうしても理解していただきたいのは、”本気でお金にする方法”は商品やサービス、地域や環境や季節や時代によって様々に変化するもので、同じやり方がどの商品やサービスにも当てはまるということは決してないということです。

つまり、『絶対もうかる起業ノウハウ』とか『簡単に収益を伸ばす方法』と謳ったようなコンサルやセミナーはあなたの『好き』を本気でお金にすることはできないということを忘れないでください。

ちょっと脱線しましたが、本題に戻ります。

自分の商品の価格の決定方法を次のように見直してみて下さい。

価格≒顧客の期待値

この考え方に変えることは次のようなメリットがあります。

◎自分の『好き』を盛り込むべきポイントが明確になる

結論から言うとさっぱり伝わらないと思いますので、説明を加えます。

なぜ顧客の期待値を基準に価格を設定すると『好き』を盛り込むことができるのかといえば、期待させる価値を分かりやすく伝えようとプロモーションをするようになるからです。

例えば、『ケーキ作りが好き』という女性がカフェをオープンしたとします。

コーヒーや紅茶一杯の価格、ケーキの価格について近隣の人気カフェ店をリサーチした結果、コーヒー一杯950円、ケーキ1皿500円でした。この店の売りはフレッシュなコーヒー豆が楽しめるというものでした。そのため、コーヒーの価格が少し他のカフェよりも高めの設定でした。

彼女はさっそく自分のカフェの価格の検討を始めました。自分がお客さんに喜んでもらいたいのは『好き』なケーキづくりに関する部分です。なので、ケーキにはこだわりたいと考え、価格は少し高めになったとしても絶対に喜んでもらえるものを作ることとしました。その結果ケーキの価格を1皿900円に設定しました。

ですが、コーヒーに関してはあまり知識もないので知り合いのコーヒー豆専門店から仕入れいることにしました。知り合いと相談したうえ、思い切って競合店の半値レベルのコーヒー豆を選択しました。なので一杯の金額を450円に設定しました。

オープンに向け彼女は、”こだわりケーキのカフェオープン!”と広告宣伝しました。チラシには美味しそうな数種類のケーキの写真とストーリーが載っています。

オープン当日、ケーキ好きのお客さんが彼女のケーキに期待して沢山来店しました。お客さんは彼女の作ったこだわりケーキに大変喜びであっという間にファンになりました。

もし、この例とは逆に、彼女がコストから価格を検討したなら、コーヒーの金額を高く設定してしまい、ケーキのコストを下げることで、”こだわりや特色がぼやけた、期待外れのカフェ”になっていたかもしれません。

前述した格安バイカーの宿泊施設も、素泊まりにして人件費とその他の経費を落とせば、最も大切なこだわりと特色を残すことができたかもしれません。

ここまでの話を整理すると次のような公式が成り立ちます。

価格≒顧客の期待値=プロモーションの成果

つまり、価格とはプロモーションの成果によって決まるとも言えます。さらに言えば、プロモーションの力によって、あなたの『好き』が仕事にできるということです。

①顧客目線での価格検討がスタートし、平均的な価格や競合他社を意識し、明確に差別化ができるようになる。
②目標利益を先に設定することで、限りある経費を最も効果的に配分し、顧客の期待にストレートに応えられるようになる。

価格の決定方法を見直すことで見えてくる、この2つのことが、あなたの『好き』を本気で仕事に変える大切な作業になる、とご理解いただければと思います。では、今回はこのあたりで。